じっと見つめると二人はこっちに来て、テーブルの上に置かれた写真を眺めた。特に土屋君は納得したように頷きながら、写真を見つめていた。


「しかしまぁ、君が本当にソーリスオルトスの社長さんなわけ?」
「はい、父は先代の会長です」
「それでラークビレッジの最高責任者……」
「はい」
「何か胡散臭い感じはするけとねぇ……あのソーリスオルトスにラークビレッジまであなたの物だとは」

原先生が身を乗り出して、彼に絡む。

まぁそれに関しては同意する。
出来すぎた肩書きだな…と言うのが、初めて名刺を見せられた時の感想だ。
確かにソーリスオルトスの社長は若く、歳の離れた妹がうちの付属高校の生徒だとは聞いていた。

だかいくら何でも、ラークビレッジまで所有しているのは出来すぎているとは思う。
しかもこの、目立つ容姿をしている人が。詐欺師だと言われても、確かにおかしくはない。


「でもラークビレッジ、どこかのホテル会社が買収したって言ってましたから、本当ですよきっと」
「あぁ、そうなの?」
「えぇ、父が言ってましたから」

二人の会話に耳を傾けている彼に「この子、今度ラークホールでコンサートをするんだよ」と説明する。


「あ、そうだ。だったらラークホール、貸してよ」
突然閃いたように、原先生は彼に提案する。