「いや〜、ごめんね?侑華ちゃん。」


「い、え…お気になさらず。」




ヘラっと笑う市川さんに、私は苦笑いするしかなかった。


─時間が経つのはあっという間で、もう十二月も後半となった今日この頃。
クリスマスも近くて、段々クラスも浮ついてたりするんだけど、それは案外生徒だけじゃないのかもしれない。




「…こいつ、本当酒癖悪いから。
ここ最近は侑華ちゃんがいるからって自粛するか部屋で一人で飲んでたらしいけど。」




はぁ、とため息をついた市川さんがチラリと視線をやったその先には、
お酒を飲んで酔っ払ったのか顔がほんのり赤い澤村先生。


…今は、寝てる、けど。
市川さんが運んできてくれた。


どうやら、今日は…澤村先生の大学の同期との飲み会だったらしい。
今日は夕飯は大丈夫です、と昨日のうちから言われていたから、そんなに急でもなかったけど。




「…そういえば、たまに冷蔵庫にお酒入ってたりするんですけど、いつ飲んでるのかと思ったら…部屋で飲んでたんですね。」


「そういうことだと思うよ〜。
万が一、女子高生に手を出した、とかなったら大変だもんね。」