「侑華、麦茶まだある?」


「あ、うん。どうぞ。
冬だから氷は入れてないけど…大丈夫だよね?」


「うん。氷より、俺は侑華が欲しいな〜。」


「…そんな冗談はいいから、練習頑張って。」




今日は、クリスマスイブ。


…体育祭の時、椎名くんに告白されて、はや五ヶ月くらいたっただろうか。
椎名くんはこうして、隙あらば口説いてくる(?)というか、ストレートに気持ちを言ってくるから、慣れるまで大変だった。


今となってはもう、はいはい、ってやりすごせるけど…。
それでも、真剣な声で言われると、どうしたって…多少、意識してしまうところはある。




「本気なんだけど。
…今日、部活終わったあとはダメでも、明日は…クラスのクリパ、来てよ。」


「明日は…ダメ。」




その日が、澤村先生と一緒にクリスマスコンサート行く日だから。


…今日は、別にそういう予定があるわけじゃないけど、
この前特売で売ってたチキンを買ってきたし、昨日のうちにケーキも作った。


澤村先生も、仕事が終わったら真っ直ぐ帰ってくるつもりって言ってたから、完全に先生と夕飯、食べるつもりでいる。