_年が明けてから、澤村先生の学校以外での私に対する態度は明らかに変わったように思えた。


元から、表情とかは変わらない方だし、口数も多くなかったけれど…
ちょっとは見せてくれていた、小さな笑みも、今じゃ絶対見れない。


一緒にいても、口数は本当、必要最低限のものだけ。
目も合わなくて…唯一、私達を繋いでいるものは、お弁当な気がした。


お弁当のお礼は、律儀にいつも言ってくれるから。お礼というか、感想に近いけど、それでも、先生と話せるのは、嬉しい。




「…澤村先生、お風呂、どうぞ。」


「…えぇ。」




澤村先生は、私から声をかければ…無視は、しない。返事はちゃんとしてくれる。
でも、会話と言えるほどの長さはなくて。


その中途半端な距離感に、胸が、痛い。
…先生は本当に、私に嫌いになって欲しいのかも。


(どうしたら…)


いつも通り、接してあげてよ、っていう市川さんの言葉を思い出す。


…でも、いつも通りだよ、これが。
私じゃ…先生のこと、救えない。


私自身は…先生にいつも、助けられてるのに。
先生のおかげで、成長出来てるのに。




「…っ、」