_バレンタイン当日。


いつも通り朝起きて、ご飯とお弁当を作って…朝食をとってから、マネージャーとして部活の朝練に行く。


(…チョコ、澤村先生にいつ渡そう)


学校?それとも、家?
どっちが良いか分からなくて、一応このバックの中には先生にあげる予定の分のチョコもある。


あとは友チョコと、サッカー部の部員であったりマネージャーにあげる所謂義理チョコ。




「おはよ、侑華。」


「あ、おはよう。」




…何か、いつも椎名くんと会うなぁ、ここで。
気まずい雰囲気なく、話しながら登校できるのは椎名くんの気遣いのおかげだけど。




「侑華、澤村先生にチョコあげるんだったら直接の方が絶対いいぞ。」


「…え?うん、そうするつもりだけど。」


「そう?なら良いけど。
でも、去年の量えげつなかったから、もらっても断るかもね。」




…あ、そっ、か…。


断られる、可能性だって十分にある。
というか今の状況を考えたら、そっちの方が可能性的には高いのに…貰ってくれる前提でいつ渡そうか、としか考えてなかった。


…急に現実味を帯びて、何だか怖くなった。