スタンドバイユー
それからは、ウソみたいに足の痛みも消えて。




また、買い物をして、普通のカップルみたいに、公園でお弁当を食べて、散歩して、カフェでお茶をした。





愛はずーっと笑っていて。





あたしもずーっと笑っていて。





2人ではしゃぎ疲れた、帰りの車の中。




愛が話し出した。




「好。あのさ」





「んー?」





「俺の前で、無理したりすんなよ?」





「…えっ?」





「今日のサンダルもさ、身長差なんて、気にすんな」




…気がついて…た…?





「俺が好きなのはさ、好らしい好だよ。だから、俺の前で無理したりしなくていい。いつも素直に、たくさん笑って、怒って、泣けばいい」




なっ、って、




赤信号で停まった運転席から、助手席で泣き出したあたしに、




1つ、キスをくれた。




どうして、あたしの事、こんなにわかってくれるの?



愛はぽんぽんって、あたしの頭を優しく撫でて、また車をスタートさせた。






あたし、離れられなくなっちゃうじゃない…。



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