片恋
鼓動が、大きく鳴る。

冷たい汗が、背筋を伝った。


「誰かに……言うの?」

「んー、それは、真桜ちゃんの返事次第じゃない?」

「私の……何?」


延藤くんはさらに近づいて、笑顔で私の手を取った。


「俺と付き合ってよ」
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