むり、とまんない。
キス、とまんない。

クラスメイトの秘密



「じゃあ、行ってくるな」


「うん。
あっ、は、遥……!」


「うん?」


「今日、なに食べたい?」


「今日?
どうしたの、急に」


「あ、いや、その……お仕事頑張ってくる遥に、なにかしたいと思って」


「っ、かわ……」


「うっっっわ、胡桃ちゃん、それ最高。
今度俺にも言ってくれる?」


「話に割り込んでくんな、くそ清見」


それから旅館に迎えにきてくれた清見さんの車に乗り込むと、まずは私を家まで送ってくれることになった。


「胡桃」


「なに……って、!?」


清見さん見てるから!!


さすがにやめてって……!!


なのに、私の腰に腕をまわすとグッと引き寄せる遥。


清見さんも清見さんで、車を降りた私たちをニヤニヤしながらガン見してるし!


「なら、前に作ってくれるって言ってた、からあげがいいな。それと……」
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