神、恋に落ちる
再度、後頭部を今度は強く押しつけられた。

「ンンン……んんっ…」
白羽は、また息苦しくなり酸欠状態になる。
足に力が入らなくなり、カクッと膝が曲がった。

「……っと…可愛い……」
それを受けとめた、命。
「命さん、もう…立てない…です……」

「フフ…じゃあ、横になろうね…!」
トサッとベットに横になり、組み敷かれた。

「命さん…」
「ん?」
「綺麗…月明かりが…命さんを照らしてて、綺麗…」
「フフ…ありがと…白羽も綺麗…
この綺麗な身体……誰のモノでもなく、俺のモノだなんて幸せ……」
命の手が身体を滑る。

「んんっ…」
「この甘い声も…俺しか聞けない……」
「ん…」
「白羽に出逢えて良かった……」
「え……」
「こんなに人を愛したの初めて…!!」
「命さん…」
「こんなに苦しいのも、愛しいのも、欲求が抑えられないのも……白羽に出逢って、初めてばっかだよ」
「私もです…私も、命さんが初めてです。こんなに苦しい位に胸が痛くなる人に出逢ったの」
白羽は自分の胸を掴んだ。

「じゃあ…お互い、初めてだ!」
「はい」
「初めて同士、お互いしか考えられないようになろうね!何も考えられなくなって、お互いに溺れて、一緒に狂ってしまおう?」
そして身体中を貪られ、二人は繋がった。

「白羽、白羽、白羽……好きだよ……」
「み、ことさ…」
「俺を見て?俺を見て、名前呼んで?」
「命さん…命さ……み…こ…とさ…」
「白羽…好き…好き…大好き……
白羽も俺が好きだよね?」
「み…とさ…す、き……」

「ん……ほら、もっと…言って……?
好き、好き、好き、好きって…
命さん、好きって……!」
「み、こと…さ…好き、好き…す━━━━」
命が白羽の口唇を奪うように重ね貪る。

「んんっ……んー!んぁ…はぁ…」
「ダメ……口唇、離さないで…」

命は、一晩中……白羽の身体と口唇を貪り尽くし、名前を呼び続けた。


< 23 / 100 >

この作品をシェア

pagetop