「神、川岸様から連絡がありました」
後日、警視総監の川岸から白羽を襲った男軍団のことについて黒崎に連絡があった。

命と白羽は、コーヒーを飲みながらテレビを見て過ごしていた。
「わかった」
黒崎からスマホを受け取る。
そして煙草を咥えた。
すかさず、黒崎が火をつけた。

「もしもし?」
白羽を後ろから抱き締めたまま話をする。

『神、ご無沙汰しております』
「で?どうなの?」
『はい。主犯格の男はまだ服役中。
その他の男達は、もう出所してます。
居場所は、黒崎に伝えてます』
「ん。わかったぁ!ご苦労様!」
『神』
「何?」
『あまり、派手なことはなさらぬようにお願いします』
「は?」
『その中には、知り合いの議員の息子がいて……』
「無理だよ」
『神…』
「俺の大切な人を傷つけられて、黙っていられると思う?この“俺が”!!
川岸、あんま調子に乗るなよ?
お前一人失脚させることなど、俺は簡単にできる。
お前も結局、俺が裏から守ってやったからその椅子に座っていられることを忘れるな!年は若くても、力は何百倍も上だ!」
通話を切り、黒崎にスマホを渡しながら言う。

「クロ、金城に集めるように伝えてるよね?」
「はい、全員の居場所を伝えてます」
「ん。白羽」
「はい」
「今から出かけるから、用意しようね!」
「やっぱり私も、一緒に行くんですか?」
「そうだよ?片時も放さないって言ったよね?」
「はい…」

電話の内容はわからないが、あまりいい内容ではないことがわかる。
その為白羽は、少し躊躇していた。

「白羽は、ただ俺の傍にいればいいんだよ?
大丈夫。俺がいるから!」

準備をして、マンションを出た。

そして金城の事務所に向かった。

「命さん…この事務所って……」
「ヤクザ事務所だよ」
「━━━━━!!!?」
白羽は、未知の世界にいるようだった。

正直、テレビでしか見たことがなかったからだ。

思わず、命の服を握った。
「大丈夫。見た目は普通の男達だから!
それに、白羽に手を出す命知らずはここには一人もいない」

白羽の腰を抱いたまま、中に堂々と入っていく命だった。