「いい?何かあったら、すぐ連絡してね!」
「はい、わかりました」

「由那もだぞ!どんなとこでもいいから、いつでも連絡寄こせよ?」
「うん、わかった」

由那が命のマンションに来て、今玄関で命と一徹に言い聞かせられている、白羽と由那。

「………」
「命さん?」
「もう一回、キスしとこうかな…」
「命、やめとけ!益々放れられなくなる」
「だよね…」

後ろ髪引かれるように、出ていく命と一徹だった。

「行っちゃった…」
「寂しいね…」
「由那?」
「私も同じだよ。一徹と離れるの寂しい…」
「だよね」

命と一徹は、金城に呼ばれ裏の仕事に向かっていた。
さすがに白羽と由那は連れていけないので、信頼できる黒崎のいる命のマンションで留守番になったのだ。

「なんか、楽しいこと考えよ?」
「由那…うん!そうだね!」

二人は黒崎が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、話をしていた。
「━━━━━それ!一徹もだよ!
トイレに行くのも、起こせって言うんだよ」
「一徹さんもなんだ…!やっぱ、似てる。
じゃあ…由那は起こしてるの?」
「ううん。トイレはこそっと行ってる。
シャワーとかは、さすがに起こさないとバレちゃうから起こすけど……」
「だよね…
ここだけの話だけど……」
「ん?」

「普通に考えたら、変な人達だよね」
「そうね」
「異常ってゆうか……」
「でも、普通ってなんなの?」
「由那?」
「私と一徹にとっては、それが“普通”だよ。
確かに変だけど、そうされることで不安がなくなるの私。一徹が私“しか”見ないことに、居心地よさを感じてる。
…………まぁ、その分怖いけど……」
「怖い?」

「きっと…一徹を失ったら、私は死んでしまう。
私には、一徹しかいないから」

「そうだね。考えたくないけど、命さんがいなくなったらもう……生きる意味なくなっちゃう……」


「でも、正気は保ってくださいね。お二人共」

そこに黒崎が、会話に入ってきた。