神、恋に落ちる
命達の番が来て、注文する。

「いらっしゃいませ////商品の番号をお願いします」
店員が命に見惚れている。

「白羽、どれにする?この17番でいい?」
白羽を見下ろし、微笑む命。

「はい///」
「じゃあ、17」
「はい///490円です」
命が一万円札を出す。

「すみません、細かいのありませんか?」
「は?ない」
「え?あ、ちょっと待ってください!私が……」
白羽が慌てて財布を出そうとする。

「白羽、何してるの?」
「え?私、確か…500円玉持ってたなって!」
「白羽、財布持ってきたの?
持ち歩かなくていいって言ってるよね?いつも」
「で、でも!」

「とにかく、早くしろよ。万札しかねぇんだから、どうにかしろ!」
「命さん!」
「何?」
白羽は命の頬を両手で包み込んだ。

「もう…やめてください…!
ここは、私に払わせてください!」
命を見上げ、言い聞かせるように言う。

「……/////」
すると命は、顔を赤くして落ち着いたのだった。

商品を受け取り、外に出る。
白羽は心の中で“由那が言ってたこと、効いた!”と思いながら一人微笑んだ。

近くのベンチに並んで座り、交代で一口ずつ食べる。
「ん、美味しい!」
美味しそうに食べる白羽を微笑ましく見る、命。

「はい!次は、命さんの番ですよ!」
「プッ…!!白羽、ついてる」
「へ…!?」
命の顔が近づいてきて、上唇をハムッと食べられた。
そのまま、頬と耳に軽いキスが落ちてくる。

「ちょっ…命さん!
そんなとこ、ついてないですよね!?
やめてください!」
「ん…ついてるよ…」
「や、やだ…///やめ…////」
「フフ…可愛い~」

甘い雰囲気が流れていた。

「あ!神!」
「ほんとだ!神!」
そこへ、二人の女性が話しかけてきた。

「………」
命は無言で女性を見上げ、すぐに白羽に向き直った。

「白羽、もう行こ?
一徹と天使ちゃんが待ってる」
「え?あ、はい」
白羽の腰を抱き、去ろうとする。

「え?待ってよ、神!
また、道具でいいから相手━━━━━うがっ!!」
命のジャケットを掴んできた女性の手を素早く掴み、捻った命。
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