【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「そう、お願いね」
 渋々とノエルはその言葉を放った。それから。
「リーン。本当にごめんなさい。私を嫌わないで」

「エルを嫌うことなんてありません」
 だって貴重な同志だから、と心の中で呟くと、右腕で彼女を抱き寄せた。
「今日のために、いろいろ助けてくださってありがとうございます。これからも、よろしくお願いします」

「リーン。私の方こそ、よろしく。それから、そのドレス。私の方で弁償するわ」

「気にしないでください。エルからはお金では表せないくらいのものをたくさんいただいていますから」

 上品に微笑むアイリーンを、イブライムも抱きしめたくなったが、そこはぐっと我慢した。
 彼女が自分以外の人に笑顔を向けると、それが気になって仕方ない。その相手が女性であろうと子供であろうと。
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