「それで、アディ先生が男性と知って、アディ先生を嫌いになりましたか?」

「いいえ、全然。突然、何を言い出すのモイラ。私がアディ先生を嫌いになるわけがないじゃない」

「そうですよね。ですから、アディ先生にお会いになるのに、何も怖いことはないのです」

「怖い、というよりは恐れ多いのよ。だって、あの月雲のアディ先生よ?」

「でしたら。作品は作品、先生は先生。と分けて考えたらどうですか? きっと先生も月雲のファンと会いたいのではなく、お嬢様と会いたいと思っているはずですよ」
 アディが何を思ってアイリーンと会いたいと言ってくれたかはわからないけれど。

「では、次のお休みはうんと可愛くしましょうね」
 なぜかモイラが張り切っている。
「でも、パーティでは無いから、それなりでお願いね」
 まかせてください、とモイラは自分の胸を叩いた。