想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「美園さんの付き添いの方、どうぞ。」
看護師に呼ばれて診察室に入ると、簡易ベットの上で恵理が点滴をされていた。
「美園さんの隣にどうぞ。」
看護師が簡易ベッドの横に椅子を用意してくれる。

恵理の顔を見ると不安そうな顔をしていて、まだ診察の結果を聞いていないのだろうと察する宏貴。
何も言えず、恵理の髪を撫でる。

「内診した結果ですが、出血が見られました。」
「・・・」
医師の言葉の続きを聞くのが怖い。
「残念ですが、心拍の確認ができませんでした。おそらく、流産かと思います。」

あまりに衝撃的な医師の言葉に、恵理は両手で顔を覆って泣き始める。

「数日で自然と体外に排出されると思われますが、5日後の予約が可能ですので、手術をしましょう。体の外に排出される際に、痛みを感じるかと思います。念の為痛み止めを処方しますので薬局でもらってから帰宅してください。何かありましたら連絡ください。」
流産をする患者は少なくないのだろう。
医師の流れるような説明を聞きながら客観的なことを考えてしまうのは何も実感がわいていないからだ。
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