タングルド
<写真の男は>
ドアを開けた瞬間押し込まれるように玄関に入ると抱きしめられ唇を貪られる。
息もできないほど舌を絡め吸われると全身に甘い痺れが走り立っているのが難しくなる。

絡み合いながらもようやくベッドに辿り着くと獣と化した賢一は私の全身に所有印をつけながら服を剥いでいった。

激しい愛撫に翻弄されながらも側頭葉の片隅はまだ稼働してる、行為に溺れる前に確認したい事がある。
なんとか賢一の首に腕を回し起き上がる意思を伝えると察したように私を抱き起こした。
向かい合わせに座りキスをしながら賢一のシャツのボタンを外し、ベルトの金具を外していく。

「今日は積極的だね」

「こんな女は嫌い?」

スラックスのファスナーを下ろすと、賢一自らスラックスを脱ぐ。

「どんな雪でも好きだよ」

「良かった」

微笑んでから賢一のモノを口に含んだ。
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