一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
第7章
私が会社に通いはじめて

2週間が経とうとしていた。

神崎さんは仕事が忙しいみたいで

私が毎日寝付く頃に帰ってくる。

朝は一緒にご飯を食べて

車で会社まで送ってもらうけど

前のように抱き締めたりキスしたりするようなことは

なくなってしまった...

神崎さんには婚約者がいるのだから

これでいいはずなのに

私は神崎さんとの距離が寂しくて、

神崎さんに触れて欲しいと思ってしまう...

こんなに欲張りな女だったのだと

自分で呆れてしまう...

唯一、神崎さんが私に触れてくれるのは

夜、私がベッドで寝静まったあとにいつの間にか

後ろからギュッと抱き締めて寝てくれることだ。

いけないことだと分かってはいるのに

それだけは拒むことができない自分がいる...

神さまどうかお願いがします...

あと半年間だけはこのまま神崎さんと一緒に

いさせてください...




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