気づけば君が近くにいてくれた
3*



小崎さんと藤波くんの突然の訪問から1週間が経った。


相変わらず私は自分の部屋に引きこもって、同じような日々を過ごしている。


あの日の出来事がまるで夢だったかのよう。


でもあれは夢なんかじゃないと、机の上にもらった時のままの状態で置かれているファイルが物語っている。


学校には熱が下がらないからと連絡をいれてもらっているけど、そろそろ不登校認定されているだろう。


そもそも中学校から私が不登校だったことは話が行っているだろうし、特別何も思われてはいないと思うけれど。



《また学校休んじゃった》



突然こんなことを言われても困るだけだとわかっていても、話を聞いて欲しくてアオイさんにダイレクトメールを送る。


なんとなく、誰かと話したい気分になった。


アオイさんからの返事は、すぐに返ってきた。



《そう思えることはいいことだと思うよ!ミオちゃんは、学校に行きたいと思う?》



予想外の質問だった。


いつもなら大丈夫だよと勇気づけてくれるところで終わって、たわいもない話を始めるのに。


アオイさんからのこんな質問は初めてだ。







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