【2/4 番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 まったく臣海さんには昨日から驚かされっぱなしだ。

 私が乗務する便になぜか臣海さんが乗客として現れて、しかもファーストクラスを貸切でプロポーズされた。

 ニューヨークに着いたのは昨日の午後。

 他の乗務員が移動のバスに乗りこむなか、私は臣海さんに手を引かれてリムジンで別行動。そのままKUONホテルの1700号室に連れ込まれてしまった。

 半年ぶりのニューヨークの部屋でシャワーを浴びると、同じく半年ぶりの懐かしいベッドに仰向けにされ、上から臣海さんが両腕で囲う。


『一足早いハネムーンだな、奥さん』
『そんな、まだ入籍もしてないのに……』

『日本に帰ったらすぐに籍を入れよう。それから披露宴も。その前にまず、初夜を済ませようか』

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