「ううん。なんかスッキリしたんだ……優海さんが両親や兄さんに言ったこと。俺が思っていたこと言ってくれて感謝してるんだ」
「……じゃあ責任とってくれない?」
「えっ、な何を」
「私をこんなにもあなたを好きにさせた責任だよ。離れちゃ嫌だからね」
本当は怖かった。
もしかしたら本当は両親に言われたからなんじゃないかとか、やっぱりお兄さんのためなんじゃないかとか周寧くんに「好きなんてウソ」って言われたらどうしようって考えたらキリがないくらい怖くてたまらなかった。
「離れるなんてできるはずないじゃないですか、こんなに優海さんのことが大好きなのに」
「……っ……」
私は周寧くんに近づくと彼の胸に顔を埋めた。
「なら、私が守ってあげる。周寧のことは全力で私が愛してあげるから」
私は周寧くんに腕を回してぎゅっと抱きしめる。
「私も大好きだよ、周寧くんのそばに私もいたい」
「優、海さん」
「責任とって、結婚してよ」
そう私が言うと周寧くんは頷きながら「はい」と答えてくれた。