若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
dialogue Tokyo ⇔ Hawaii

「りいかを見たって? 何言ってるんだイッセー、彼女はいま豪華客船ハゴロモでコンシェルジュの業務に勤しんでいるんだ。人違いだよ」
「で、でも鳥海先輩が彼女のことを『マツリカ』って呼んでいたから」
「あの、鳥海の若き海運王が?」

 ハワイからの国際電話を受けたマツリカの義理の弟、マイルは困惑しながら報告をきく。
 相手はホテル王の三男坊でハワイにあるインペリアルホテルを任せられている商船高専時代の同級生、上大岡壱成だ。
< 149 / 298 >

この作品をシェア

pagetop