クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
ごめんなさいとありがとう
「え、それもう秋葉くんのことが好きじゃん」
「えー………そうなの?」
あのキス事件から早いもので1週間が過ぎようとしていた。
あれから、太陽と一緒に帰ったはいいんだけど……なんか気まずくて顔を合わせることはおろか、会話すらしていない。
この1週間、一緒に登下校はしているけど……ほんとに一緒に登下校しているだけ。
たまり場に行っても大月くんとか、山川くんとかほかのメンバーと話すだけで太陽とは口をきいていない。
だって、だって!
私、太陽と……キ、キス……しちゃったんだよ!?
普通に話すことは無理でしょ!ましてやこんな恋愛スキルゼロに近い女だし。どうしていいかわかんないよー。
太陽とキスをしたことは日が経つにつれ、だんだんと実感してくる。それこそ、五十嵐くんとのキスを忘れるくらいに。
今は昼休みで1週間前にあった出来事を紅葉に話していたところ。