クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「………!」
電話でそう言うのはズルいよ……。嫌でもキュンとしちゃうじゃん。
何度もその言葉を言われてるけどいつも初めて聞いたかのように私を安心させてくれる。
「………ありがとう」
『おう。じゃあ、一時頃に駅前集合でいいか?』
「うん。………じゃ、また後で」
待ち合わせ場所を決めて電話は切れた。
その瞬間に緊張の糸がプツッと切れたかのようにスマホが手から滑り落ちる。
「あぁぁ……。私、こんなんでお昼、一緒に食べれるかな……」
不安になりながらも太陽とお昼を食べれると思ったら電話して良かった、なんて思った。
「準備、しなきゃ」
私はスマホを拾い、机に置くと、身支度を始めた。
太陽、ありがとう………。