クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

クローゼットの中の制服は無難なセーラー服が収まっている。


このお気に入りの制服を見る度に胸が踊る。


まだ衣替えが終わってないので半袖の夏服をきた。


スカーフを結び、プリーツスカートを履く。


靴下を履けば制服は完成。


鏡で全身をチェック。


おかしなところがないか確認したら次は髪をセット。


長い黒髪はふたつにくくって三つ編みにする。


綺麗にできたら丸メガネをかけていつものスタイルができた。


いつも友達には地味だって言われるけど私はこのスタイルだと落ち着くし、楽だからいいんだ。


学校に行く準備をしていると、



「愛華〜!朝ごはんできたわよー!」



下からお母さんが呼ぶ声が聞こえた。



「今行くー」


私はリュックを手に取り、読みかけの本を入れるとドアを開けてドタドタと下に降りていく。



「お母さん、おはよう」


「おはよう。今日は寝坊しなかったのね」



お母さんは挨拶をすませると意味ありげに笑う。
< 2 / 225 >

この作品をシェア

pagetop