クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「な、失礼な。いつもちゃんと自分で起きてるじゃん」
ムッとして反論するも図星をつかれてドキッとする。
「嘘おっしゃい。毎日のように夜中まで本を読んで、目覚ましがなっても起きないくせに」
「そ、それは…………」
朝ごはんを並べながら鋭いことを言ってくる。
やっぱりお母さんには敵わない………。
「すみません………」
「まぁ、今に始まったことじゃないけどね。気をつけなさいよ」
「はぁーい………」
いただきますをして、もそもそと朝ごはんを口にする。
「あ、そうだ。今日は何時頃学校終わるの?」
味噌汁をすすっていると遠慮がちに聞いてきた。
「うーん………今日は委員会があるから帰りは六時頃かな。なんで?」
「今日、お母さんね、友達とご飯に行かないかって誘われてたの。だから、お夕飯適当に食べててほしいんだけど」
なるほど。
「いいよ。わかった。んじゃ、適当に食べとくわ」