クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

彼の正体


「「…………」」



学校を出てからしばらく経ったけどお互い無言。


だって、何を話したらいいかわかんないし、男子と一緒に帰るなんて久しぶりすぎて緊張しまくっている。


心臓がバクバクと早く脈打っていて今にも倒れそう。


イマイチ秋葉くんが何を考えてるかわかんないし。



「なぁ」


「は、はい!」



カチコチに固まっていた私は返事をするだけなのに緊張して声が裏返ってしまった。


…………恥ずっ!


テンパリすぎじゃん!私のバカ!



「愛華。ずっと会いたかった」


「……………へ?」


秋葉くんは立ち止まり、つぶやくように言うと私を見る。


夕日に照らされた秋葉くんがかっこよくて、直視することが出来なかった。


だけど、心臓は素直で。


トクトク、と心地よくリズムを刻んでいる。



「…………ん?」



今、なんかサラッと爆弾発言したような……。


私に………会いたかった!?
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