クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
思ったことを口にしただけだし。
お腹を抱えて笑う秋葉くんをジト目で見つめる。
「はー、悪い。そんなふうに突っ込まれるとは思わなかったからな」
「…………で?秋葉くんは私のこと、知ってるの?」
「…………」
切なそうな目で私を見つめる秋葉くんはなんか……可愛い。
今度は押し黙ってしまった。
「太陽だよ。覚えてない?ほら、幼稚園が一緒だった」
「幼稚園?」
そこまで言われても思い出せない私は頭をフルに動かして思い出そうと必死になる。
だけど、いくら思い出そうとしても幼稚園の頃の記憶なんて全くない。
どれだけ記憶力悪いんだ、私は。
「んー………やっぱりダメか」
「うん?」
どうしても思い出せない私はお手上げ状態。
「ムリに思い出そうとするな。これから関わっていくうちにきっとわかる」
「………?うん?」
ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれるがモヤモヤした気持ちは消えてくれない。