子供のままの男に恋した。

好き

 12月も半ばになり、寒くなってきた。
あれからも、森くんは相変わらずだった。

私は、自分から告白する勇気もなく、
でも、好きな気持ちは確かで、どんどん膨らんでいた。

 日勤が終わり、アパートに戻ると、森くんがいた。
「飯食いにいかない?」
「いいよ。」

パスタを食べに行った。
ごはんを食べた後、森くんが言った。
「行きたいとこあるんだ。」
「うん。」
イルミネーションを見に行った。
「キレイだね。」
「寒くない?」
「うん、ちょっと。」
「手かして。
 本当、冷たい。」
手を繋いだ。
そのまま、森くんのポケットに手を入れた。
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