カラフルハート
ステージ2 一緒に帰りましょう!
「どうした雫?朝からずっとスマホの画面ボーッと眺めてるけど」
「せんせー、しーちゃんが上の空でーすっ」
「うるさ。春陽の声でかいんだって」
「せんせー、ランランが睨んできまーすっ」
「睨んでない。こういう顔なの。
てゆうか先生いないし、周りに迷惑だからやめな?」
「蘭ちゃんのおこりんぼ〜〜ツンデレ〜〜悪魔〜〜」
昼休みの時間、私の周りにはクラスの数人の女子が適当に、それぞれ弁当を広げて食べていたり、買ってきたサンドイッチやおにぎりを食べている。
いつものごとく、すぐそばで言い合いをしている2人は、ぷくっと顔を膨らませている春陽とやれやれ顔の蘭。
春陽は可愛らしい女の子で、ふんわりしたワンピースのようなお姫様っぽい洋服やフリル、レースが大好き。
いつもは茶色の巻き髪をツインにしてることが多く、ピンクや白の持ち物が彼女らしさを際立たせる。
そして彼女はなんと自分で服も作れるらしく、私はそのハンドメイドを見る度すごいなあといつも感心していた。
性格もゆるふわ〜っとしていて、守りたくなるような可愛い女の子。
きっと妹がいたらこんな感じ。