カラフルハート
ステージ4 お邪魔します!


「雫ちゃんっ!」


私の名前を可愛い声で呼び、足元にぎゅっと抱きつく小さな体。

はい。可愛すぎて意味がわかりません。


「心音ちゃん、こんにちは!今日はよろしくね」


もうすぐ夏休みも終わりに近づく頃、それは急に決まった。

心音ちゃんの髪をアレンジする約束を実行するため、鍛治くんに都合の合う日を聞いていた時。
なんと鍛治くんから近所の夏祭りに一緒に行かないかというお誘いを受けたのだ…!

弟の大輝くんは友達の家族に混じって行くということで、鍛治くんと一緒に行くのは心音ちゃんだけらしい。

そこに私はお邪魔させてもらうという形で、一緒に夏祭りに行くことになった。

そして今日がその夏祭りの日。──


「鍛治くん、今日は誘ってくれてありがとう」

「ううん、こちらこそ。来てくれてありがとう」

「ありがとうっ!」


かわいいオブかわいい……ダブルでかわいい……

ここの空気だけマイナスイオンが出まくっている。


私をバス停まで迎えにきてくれた鍛治くんと心音ちゃんと一緒に、先に鍛治くんの家にお邪魔させてもらえることになった。

心音ちゃんの髪をアレンジしてオシャレして夏祭りに行くためだ。

ちゃんとした理由があるにせよ、好きな人の家というだけで、ものすごく緊張してしまう。


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