ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
『今日は来てくれてありがとう。』

「どういたしまして。また、なんかあったら言って。できることなら協力するから。」

『わかった。やっぱり獅子谷くんは心強いな。』

「そんー。」

『そんなことなくないからね。』

「わかりました。入院っていつまでなの?」

『あと、2週間くらい。』

「夏休み終わっちゃうね。」

『そうなんだよね。ちょっと残念だけど、学校行けない方が嫌だから。』

「そっか。じゃあ、また、学校で。」

『学校で。』

それから、夏休みが終わるまではあっという間だった。

俺は学校が始まるギリギリまで、海人と勉強をした。

高野さんはギリギリまで、検査と治療を受けた。
< 46 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop