再会した幼馴染に溺愛されています。
想いの果てに

私は眠い目を擦りながらカーテンを開ける。
すると薄ら雪が積もってるのが見えて子どものようにテンションが上がった。


理由はそれだけじゃない、今日は冬馬の誕生日だ。


壁にかけられたカレンダーの今日には大きなハートマークが付いている。
同時に初めて冬馬が私の家に遊びに来る、待ち遠しかった日がついに始まる。


「お姉ちゃんおはよう!」

夏菜はパジャマ姿のままで私の部屋へ顔を出した。
当然、昨晩は部屋の片付けとか装飾を遅くまで手伝って貰ったためとても眠そう。


もし夏菜がいつか彼氏を家に呼ぶ時は全力で恩返しをするつもりだよ。


「お姉ちゃんの彼氏が来るから張り切ってドキドキして早くに目が覚めちゃったよ。」


「なんで夏菜が緊張してんのよ……。」


理由はただ一つ。
夏菜がかなりの面食いだからだ。


冬馬の事を好きになるとか昼ドラみたいな修羅場にならないと良いけど……。


そんな可笑しい事を考えちゃって私は一人で笑ってしまう。
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