再会した幼馴染に溺愛されています。

「ねえ秋穂、滝口くんは何にも分かってないのかな……?」


「多分そうだよ……じゃなきゃあんな事言ってこないよ」


舞は冬馬を完全無欠のヒーローだと信じていたらしく、冬馬の鈍感ぶりにはかなり驚いてるみたい。


はあ……。
とにかく想いを伝えたいとは思ってたけど、今の精神状態では厳しいし、どうやって向き合えばいいのか。


「滝口くんはあんなにモテるから仕方ないのかもしれないけど、本当に秋穂を弄んだのだとしたら許せないな」


「舞、いいんだよもう。私が騙されやすい性格なのが悪いし……それに勘違いしたのは私の方なんだから」


舞は冬馬の態度に苛立ちを覚えたみたいで、不機嫌になっていた。


本気で私を想ってくれてるみたい。
友人には恵まれてるなあ私って。


「舞、ありがとね。私は大丈夫だからさ落ち着いてよ!」


「……秋穂がそう言うなら私は何も言わないよ。何かあったら頼ってね。」


腑に落ちないような顔だけど、舞はそう言い残して自分の席へと戻っていく。


うん、頼りにしてるよ。
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