雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
美し過ぎる景色と夜に降る雪
今、私は律君と2人きり。


周りには人がいるけど…


明音も幸斗も、速水店長もいない。


何だかちょっとだけ不安。


急にこんな場所に呼び出されて…


律君、いったいどうしたの?


人気の高層タワーの展望台。


ここから見える夜の景色は格別綺麗だ。


昔、誰かと来たことはあったけど、こういう景色って、普通恋人同士か家族で見るものだよね。


『悪かったな、突然。寒かっただろ?』


コートにマフラー、手袋。


たまにカイロ。


最近、これは手放せない。


『本当だよ。ちょっとびっくりしてる。何か困ったことあった?ご家族のこととか?』


相談事なら私じゃない方がいいと思うけど、一応年上だし聞いてあげなきゃ。


御曹司としてのプレッシャーみたいな話だったらどう答えたらいいのかな?


『そういうことは…自分で解決出来る。今日は自分1人じゃ解決出来ない話がしたかった。だから、ちょっと強引だったけど夢芽がここにちゃんと来てくれて良かった』
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