雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
暇だからにしても、クリスマスを一緒に過ごそうなんて。


バツ1の特に美人でもない一般庶民の私に声をかけるとかおかしいよ。


誘えば来てくれる女性が山ほどいるはずなのにね。


本当に暇だから誰でもいいのか、からかわれてるだけなのか。


律君の考えてることが全然わからない。


お店でもみんなと普通に話してる時に、ちょっとだけミステリアスな部分もあるなって思ってた。


まだ出会って1ヶ月だもん、わからなくて当然だけど…


でも…


痛いわけでもキュンキュンしてるわけでもないのに、胸の辺りがザワザワするのはいったい何なの?


恋じゃない。


これは恋じゃないよ。


私はもう絶対に誰も好きにならないんだから。


結婚して信じてた人に…私は浮気された。


大好きでずっと一緒にいたかった人に裏切られたんだ。


男なんて…


みんな同じだよ。


私はモヤモヤした気持ちを抱えながら、動くバスの窓から見える景色をボーッと眺めた。
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