雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
私は、思わず時計を見た。


『うわ。もう夜中を回ってる』


『ほんまやな。そろそろ終了やな』


『え~もう終わり?つまんないよ~』


クリスマス・イブのパーティはあっという間に終わった。


『ありがとう、楽しかった。また来るよ』


『またいつでも来て』


幸斗がちょっと寂しそうに言った。


タクシーを呼んで、みんなが見送る中、律君は帰っていった。


また…


4人に戻った。


いつもの日常。


その日はベッドに入っても、パーティの余韻に浸ってしまってなかなか眠れなかった。


みんなの楽しそうな顔が思い出される。


私、離婚してからこんな風に楽しく過ごしたの、初めてかも知れない。


もちろん4人でいても楽しいんだけど、今日は律君に新しい空気を吹き込んでもらった気がした。


律君の存在感って…本当にすごいんだな。


彼との時間をみんなで最大限に楽しむことが出来て、大満足のクリスマスになった。


私は今日の思い出を胸に、そのままゆっくりと深い眠りについた。
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