雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
私達のこと、道行く人がチラッと見てくる。


ううん、私じゃなくて律君のことを見てるんだ。


モデルみたいなこの人に視線がいくのは当たり前で…


ものすごく目立つのは仕方のないことだよね。


周りの女性の視線を全てゲットして、律君はいったいどんな気持ちでいるんだろう。


やっぱり嬉しい?


それとも、芸能人でもないのにこんなに注目を浴びてしまって疲れる?


でもまあ、きっと今に始まったことじゃないからもう慣れてるかな。


『この前はありがとう。クリスマスパーティー呼んでくれて。久しぶりにかなり飲んだ』


別に私が呼んだ訳じゃないけど…


『あ、うん。みんなも喜んでたよ。こちらこそありがとう、楽しかったね。律君、全然酔わないからびっくりしたよ』


『そっか?ちょっと酔ってた。でも…』


少し間をあける律君。


『ん?どうかした?』


『俺は…夢芽と2人で会いたかった』
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