雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
だから、だからね。


2人が結ばれたって…全然構わない。


構わない…んだ。


携帯の中にいる僕と君。


どうにもならない心の距離。


でも、この写真の中では僕達の体の距離は縮まってる。


携帯を開けば、いつだってすぐ隣にいてくれるんだね。


嬉しいよ。


だから寂しくないし、僕はそれで、それだけで満足なんだ。


側にいたいなんて…願っちゃいけないんだから。


『…出来たっ』


携帯の中、微笑んでる僕、君は…


本当に本当にカッコいいよ。


優しくて世界一のイケメン王子様だね。


加工した2人だけの写真には、さっきの女の子達はいない。


『ごめんね。許してね』


ちょっと律君顔が固いけど、これくらいがなんか可愛くていいかな。


大事にするね。


君は、あの日のクリスマスパーティーから僕の大切な人になったよ。


最高の王子様、今度は律君のために何を作ってあげようかな。
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