雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
もちろんたまには行くから知ってるけど…


やっぱり彼女がいる人とは行けないよ。


『あの、ある人って…』


聞いてしまった。


プライベートなことなのに。


でも、その答えによっては一緒に行けないから。


『ある人っていう言い方がよくなかったね。でも…彼女とかそういうのではないんだ。申し訳ないけど今はまだ言えない。ごめんね』


うん、そうだよね。


真面目な店長が、彼女がいるのに私を誘う訳がなかったんだ。


冷静に考えたらそうなのに、私ってすぐに人を疑ってしまって…


本当、ダメだよね。


『あ、はい…プライベートなことを聞いてすみません。どなたか大切な方にプレゼントされるんですね。お役に立てるかわからないですけど、私で良かったら一緒に選ばせて下さい』


『ありがとう。君に選んでもらえるなら、最高のプレゼントが買えるよ』


きっと御家族かお友達なんだよ。


何か特別な理由があるんだろう。


それを聞く権利は私には無いよね。
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