【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
前から好きだった

°




次の日の朝。

眠い目をこすりながら階段を降りると、お母さんが慌ててやってきた。



「歌桜! イケメンくんが待ってるよ!」

「えっ!」



イケメンくん……?

朔夜くんのことは名前で呼んでるし、朝からいきなりかっこいい人がうちに来るなんて……。



「はい……」



ぽけぽけしたまま玄関のドアを開けると、凛々しい姿の藍澤先輩がいた。



「おはよう、歌桜。迎えにきた」



むか……え?

……え!?



「……藍澤先輩!?」



びっくりしすぎて、目を見開いた。

そのおかげで頭が覚める。


な、なんでこんな時間にここに……!

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