そんな晃輝が、初めて私に声をかけてくたのだから、それだけで幸せだ。


きっと今回、私の誘いに乗ったのも気まぐれだったのだろう。

きっと二回目はない。


私にもそれくらいは分かっている。


だから、グッと涙を堪えながら服を着て、昨日のご飯代とホテル代として1万円札をベッド脇に置いてから静かに部屋を出た。



「……さようなら」