お互いの両親への挨拶も無事に終わり、年越しも無事に終わった私は、通常の一日に戻りつつあった。


ちなみにあの日以降……、晃輝の気持ちを聞いてしまった私は、どんどん気持ちが溢れてしまっている。

だから、緊張と恥ずかしさで晃輝とは上手く話せずにいた。


――はずなんだけれど……。



「どうしてあなたがここにいるんですか!?」



思わず突っ込みたくなるのも無理はないだろう。

晃輝が、普段いるはずのないこの職場に突然やってきたのだ。

本部から支店に出てくるなんてほとんどないのに。



「視察だよ。みんな、急に来て悪かったね……、普段通り仕事続けて」



そんな普段通りになんてできるか!とみんな心の中で思ったはずだ。


だって、目の前には晃輝がいるのだから。

晃輝が、本社社長の御曹司だということはすでに知られている。


だけど、私と結婚していることは知られていない。