あの気持ちが溢れて止められないまま、2月に入ってしまった。


必死に平然を装ってはいるけれど、私が不自然なことが鋭い晃輝には伝わっているはずだ。


顔が直視できなかったり、手が触れそうになったら咄嗟に避けたり――。

自分で考えてもわかりやすすぎると思う。

だけど抑えられないのだからどうしようもない。


今朝だって――。



「今日、雪音は休みだったよな?」


「そう、だけど……?」



晃輝が仕事に行くのを送り出す時に聞かれた。

いつもならとっくに準備を終わらせている私が、のんびりまだ部屋着でいるのだから察したのだろう。


ちなみに晴輝も保育園をお休みして、遊びに行く予定だ。



「でかけるならしっかり着込んで行けよ。今日は寒いらしいから」



そう言って、私の頭に手を乗せようとしてきた。

晃輝からしたら、普通にちょっとしたスキンシップのつもりだったのだろう。


だけど私は、過剰に反応してしまった。


思わず避けるように一歩下がってしまう。