朝のホームルームで、今日一日かけて行われる運動会の予行練習の話が出た。

体育委員会の男女二人が前に出て、今日一日のスケジュールを再度説明してくれている中、桃子はとても憂鬱な気持ちになった。

運動会……それは、桃子が最も苦手とする行事であり、若草淳が最も活躍する行事である。

「というわけで、体育委員の二人の説明は分かったな?このあと着替えを済ませたら一時間目から予行練習が始まる。部活対抗リレーなどに参加する人はユニフォームなど忘れないように。では今日も一日よろしくお願いしまーす!」

そう言って体育担当の坂本先生は意気揚々と教室を後にした。

「はぁ……」

桃子は勉強ができるとは言わないが、運動をするくらいなら勉強をしていた方がマシだと思ってしまう程度に運動が得意ではない。

特にリレー競技などは勘弁してもらいたいと思っている。

なんせ走るのが遅いのだ。

自分が走ることで、そのチームに迷惑がかかってしまうことが申し訳なくてしょうがない。

しかしなにはともあれ桃子は中学生なので先生や学校の言う通りにせざるを得ないので、渋々立ち上がり、校庭に集合すべく更衣室へ着替えに行くことにした。