幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

そして今は昼休み。


私と桃菜ちゃんは裏庭でお弁当を食べていた。



「………ぐうの音も出ません。桃菜ちゃん、私は一体どうしたらいいのでしょうか」



タイミング的にも何度も言おうと思っていた。だけど中々言葉が出てこなくて結局言わずじまい。


ほんとに、この間の意気込みはどこにいったのやら………。



「はー。こうなったら文化祭にかけるしかないわね。私も冬馬と過ごす時間が減って困ってるの。これも全部cheaterのせいよ」



桃菜ちゃんはそう言ってからお弁当をかきこむ。


あはは………桃菜ちゃん、豪快だな。



「そうだねぇ。最近はcheaterって聞く度にドキッとするし。私は顔を見られちゃったからなおさら。文化祭だって襲ってくるかもって朝陽が言ってたし」



天野学園は不良校だけどちゃんと行事はあってその中でも高校に入学して最初の大きな行事は文化祭。
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