自宅へ着き玄関に足を踏み入れた途端、いきなり玲二が身体を引き寄せてくる。抵抗する間もなく、その広い胸の中に押し込められて内心驚きで目を丸くする。

 だが次の瞬間には後頭部を掴まれて唇が合わさっていた。唇を舌先で舐められると鼻から息が漏れてしまい、背中に電流が走る。

「……こ、こんな、ところでっ」

「俺はすぐにでもお前を抱きたいって言ったはずだよな? ほら、こっちこいよ」

 唇が離れた途端、急いで間を置く私に対してにやりと笑みを向ける。瞳は飢えた獣のようなに細まっており、その視線に囚われた私は無意識に唾を飲み込んだ。

 玲二に愛していると言われて心の底から歓喜した。気持ちが繋がることがこれほど幸せなこということに初めて気がつき、これ以上の幸福はないとさえ思った。