『魅せてくれました!REVO、優勝者はe-Japan所属のヤマト選手だああああああ!』



実況のアナウンスとともに、ドームの至るところからクラッカーの音が鳴り、虹色の紙吹雪が舞う。

破裂してしまいそうなほどの拍手、歓声、空気の振動。

負けた。悔しい。楽しかった。おめでとう。本気を出せた。
もう終わったのか。もっとやりたかった。
嬉しい。
こんなにも強い人と、今日この場に立てていることが。

言葉では言い表せないたくさんの感情が私のなかを巡る。

私はステージ中央に歩いていく。
ヤマトもそれに合わせるように、こちらに来てくれた。

「今度は、負けないからね。優勝おめでとう」

「ああ、ありがとう」

私達は強く握手をした。

同じ選手として、ライバルとして、恋人として、これほどまでに相手を尊敬できることがあるだろうか。

努力や想いの全てをぶつけて、私達は戦ったのだ。

『なんと、なんと美しい握手なのでしょう……ぅぐっ、若いふたりの熱い戦いに、涙が止まりません。これほどまでに感情を揺さぶる試合を、ありがとう!』

歓声は鳴りやまない。
eスポーツは、これほどまでに人の心を動かせるものなんだ。


あの日、青龍杯で見た景色とはまた違う。



私、やっぱりゲームが好きだ。

大きなトロフィーを受け取るヤマトを見つめる。

……次こそは、私も。

絶対に諦めない。


憧れの、大好きな、愛しい人。


絶対に追いついてやる。


このゲームは、まだまだエンディングにはさせない。



勝負も、恋も、難しいほど攻略しがいがあるんだから。