eスポーツ!!～恋人も友達もいないぼっちな私と、プロゲーマーで有名配信者の彼～

お母さんが作ったごちそうを食べて、お風呂にゆっくり浸かった。
お風呂が身体中の緊張をほぐしてくれるようだった。

少しずつ実感が湧いてくる。
家族や友達、そして私の知らない誰か。
たくさんの人に影響を与えることを、今日してきたんだよね。

自分の部屋に行ってスマホを見る。
メッセージアプリやメール、電話、たくさんの通知。
ひとつひとつ丁寧に見ていく。
こっちでの生活を話すのが辛くて、あまり連絡ができなかった友人達。
応援とお祝いの連絡がきていた。

『すごいね！　感動したよ』
『プロゲーマーになるの⁉』
『また遊ぼうよ！』

私は、こっちにきた自分を受け入れられなかったのかもしれない。
距離は離れても、友達は友達なんだ。

あたたかい言葉、応援のメッセージ。

そのひとつひとつに、丁寧に言葉を返していく。
いつの間にか、私は眠ってしまった。