恋のチャンスは3日間
郡司さんの心臓の音が聞こえる。

「なんか、言いたいこと沢山あるけど、今はただこうしてていい?」

上からふる郡司さんの声。

「・・・はい」

私も郡司さんの体に腕を回す。

こんなことが許されるんて。
本当に・・・ただただ、幸せだ。

郡司さんの手が私の顎にふれる。
軽く上を向かせると、

おでこにキス。
目蓋にキス。
鼻にキス。
頬にキス。

そして、唇にキスをした。

はじめは軽く。
徐々に深くなっていく。

深くなったキスについていくのがやっとで。
離されたときには息が上がっていた。

その後は涙は止まったけど、郡司さんの顔が見たくて顔を少しあげると、なぜかキスをされる。

甘々。

終電の時間まで、話もあまりしないまま、ただただ郡司さんのキスに翻弄され続けた。


玄関で見送り。
さっきとは全然違う。
郡司さんは私の頭をポンと撫でて、抱き締めて、キスをして。

「また明日な」

今まで見たことない笑顔を見せて帰っていった。

「はい、また明日」

私はぼーっとしたまま返事を返していた。

バタンとドアが閉まると、私はその場に座り込んだ。
腰が抜けたとはこんな感じか。

やばい。
やばすぎる。
彼氏・・ムフッ・・になった郡司さんの甘々の破壊力。
・・・全然違うんだもん。

しばらくその場から立てずにいたけど、なんとか立ち上がってふらふらした足取りで、ベッドまでたどり着く。

横になって携帯のアラームをセットする。

さっきまでの出来事を思い返し、一人悶える。
「また明日」・・・か。

何て素敵な響き。
告白前の「また明日」とは違う、胸の高鳴り。ああ、両想いってすごい。

そうだ、明日、たけちゃんと李奈に報告しなくちゃ。

李奈・・・郡司さんは李奈のことが好きだったんじゃないの?
その答えは聞けないまま。

色々あって今日は寝むれないかも・・・なんて思いは私の睡魔には効き目がないらしい。

いつの間にか眠りに落ちていた。

明日もいつもと変わらない朝が来るのだろう。
だけど、私の日々は変わってく。
きっと素敵な方向に変わっていく。
そうなるように努力しよう。

郡司さんと一緒に。


完。

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