恋のチャンスは3日間
金曜日の仕事終わり、2連休の前の日。

「おーい、亮平。飲みにいこーぜー」

俺を誘うのは、同期の佐野 真守≪さの まもる≫通称「まも」。

「えー、俺ここ3日仕事詰めてて、ほんとんど寝てねーんだよ。帰らせろよ。知ってんだろ?」

さすがにこの体調で飲みに行くのは無理。

「いやいや、今日だから飲みだろ?仕事終わったんだろ?」

「まあ、終わったけど」

「実は今日さ、杉崎さんの・・・」

その名前を聞いてテンションが上がる。

「え?来んの?」

「来ねーけど」

わざとだな。コノヤロー。

「来ねーのかよ」

含み笑いやめろ。

でもその後、衝撃的な言葉を聞くことになった。

「彼氏が発覚した」

「は?彼氏?・・いたの?」

「いた。しかも身近に」

「え?」

「で、そいつも来るんだけど、どうする?」

そんなん聞いたら

「・・・・行く」

行くしかねーだろ。

「はい、亮平ゲットー」

まもの策略にまんまとはまった。

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